リモートワークで雑談について考えた

ちょっと前の話。

新型コロナウイルス対策ということで弊社でも急遽フルリモートの体制を整え、5月いっぱいは基本リモート勤務となった。私の家は2世帯住宅で妻は専業主婦、両親は元気なので隣の実家に子供を連れて移動してもらい、リビングでフルに働くことができた。両親と妻に感謝である。

さて、リモート勤務中はMicrosoftのTeamsの音声のみ常時接続し、必要なときのみミュートを解除してしゃべるというスタイルを取った。取った...と言っても実際はそれほど音声での会話は行われず、文字ベースでのチャットがメインだった。

私はマネージャーなのだがとにかく寂しかった。チームメンバーの活動はRedmineGithubのコミットを通してよく動いていることは確認できる。しかし、自分のパフォーマンスは想像していた以上に出せている感じがしない。妻と子供に移動してもらって静かな環境なのにだ。5月は営業やSEの動きが縮退していのも理由の一つにあると思うのだが、なんとももやもやした気持ちのままリモート勤務を過ごした。

私は雑談が好きで、よく定時後には色んな話をするのだが、チームメンバーの若手の一人も雑談ができない点に不満を持っていた。 「リモート勤務は雑談できないのが不満。ってことは会社に雑談しに行ってるってことか。おれやべー奴じゃん!」とその若手はTeamsの分報に書き込んでいた。とっさに「わかる」と返事をしてしまった。私自身もヤベー奴だったのだろうか。

雑談ってなんだろう?「雑談は重要だぞ」と昔の上司から何度も言われていたし、自分自身も大切だと思っていた。

考えてみると、雑談を通してチームメンバーの性格、コンディションの把握や、興味を持っている技術や仕事に対しての考えを汲み取っていたのかもしれない。顔が見えない環境では、話のきっかけを掴むことができず雑談ができなかった。自分が思っていた以上にこの点にこだわっていたのだと気付かされた。

正直なところ、このあたりは月イチの1on1でも拾うことはできるんだけど、チームとして醸成していくためにはそこだけじゃだめなんだよなぁと考えてる。チームとしての阿吽の呼吸を作り出す雑談スタイルってなんだろう?

通常勤務に戻った今、オチは見いだせてない。